ハイレベルな大阪の日常グルメ

丼物、うどん、定食といった日常的な食べ物こそ、ビジターには試してほしいものです。戎橋筋かいわいのお店をご紹介します。

丼（どんぶり）では、千日前の天丼、法善寺横丁の「喝鈍（カツ丼）」は、早く、安く、旨い食事にありつきたい人に必須の店。いずれもサッサと食べて席を譲るのが基本。

洋食屋は、御堂筋と道頓堀の角の「はり重(大正１２年)」カレーショップでビフカツ・カレーか、精華通りにある「重亭(昭和２１年)」でハンバーグをいただきましょう。重亭は作家の故・池波正太郎が通った店。そのすぐ近くの「自由軒」は特製ライスカレーが有名、こちらは織田作之助の小説にも登場します。カレーといえば法善寺水掛不動表参道の「インディアン・カレー(昭和２2年)」は甘口かと思ったら、じんわり汗が出てきて、やみつきになる味。生卵を頼むと黄身だけが乗っかって出されます。

オムライスは大正１４年、ミナミ発祥。薄焼きの卵でライスを包んだ昔ながらの味。御堂筋の西側にある「北極星本店」は中庭もある古い民家で召し上がれます。

中華レストランは、５５１蓬莱のＡ定食が秀逸。蓬莱本館では中華風ビュッフェやバイキングを楽しめます。

うどんは、道頓堀・今井が地元の一番店。きつねうどん、鳥にうめん、をオススメします。出汁の味、大阪のうどんの麺、アゲは甘め。店頭の柳の下で記念写真をどうぞ。ウラなんばの「釜たけうどん」「肉すい」「三佳屋」もぜひお楽しみください。

道頓堀・千日前はラーメンの激戦区でもあります。老舗の「金龍」は手打ち麺。

なんばでは、豚まんが有名。戎橋筋には５５１蓬莱、蓬莱本館（昭和２０年）の２店があります。５５１蓬莱は一日に１５万個を手ひねりで調理、子どもの頃から味が舌に染みている、もはや郷土料理といえましょう。その食べ方を話が尽きません。

定食では、御堂筋をちょっと西にわたった、「大黒」（明治３５年）のかやくご飯。これが薄味の旨さというご飯、種類が豊富な季節のお惣菜も味わえます。